2024年3月24日
前半は、吉澤実編著『リコーダーアンサンブルの基礎と技法』46ページの「2.ヒポドリア」をやりました。
歴史的には教会旋法が先に確立して、そこから長音階と短音階が生まれてきたのですが、普段そればかり聞いている耳には、教会旋法の音律がかえって新鮮に聞こえます。
それだけに、音を合わせるのはなかなか難しく、最初のチューニングでかなり時間を要しました。
いざ曲を吹いてみると、縦横を合わせるのも苦戦しました。
すべてスタッカートにして、互いの音をよく聞きながら練習を進めるうちに、徐々に音が揃ってきました。
今までのように明確なメロディーとそれを支える和音があるわけではなく、各パートそれぞれが少しずつ動きながらハーモニーのグラデーションを変化させていく感じでした。それを聞き取れる余裕が生まれるまでに、しばらく時間がかかりました。
宗教的な旋法をやったあとで、世俗的な旋法をやってみると、お洒落な半音が出てきて面白かったですね。
後半は64ページの「パヴァーヌ『戦い』」をやりました。
スザートの作品中かなり有名な曲ですので、みなさまお聞きになったことはあったでしょうが、聞くのと吹くのでは大違い、結構苦戦しました。
特に大変だったのがダブルタンギングです。16分音符が連続するところで多用するのですが、これを一定のテンポで続けるのが難しかったです。
リズムの核になる音とそうでない音を見分け、核になる音をきちんとしたタイミングで鳴らせるように練習しました。
あとは、パヴァーヌのステップをみんなで実際に踏みながら歌って、この舞曲のリズムを感じてみました。
あえてタンギングでハモってみることも試みました。
いろいろ試すうちに、だんだんと音が揃ってきましたね。
ただ、一定のリズムをキープするのにはやはり苦労しました。
収録はなかなかOKがだせず、何度も撮り直しました。
集中力の持続も今後の課題になりましたね。
3時間、集中して取り組んだので、疲れましたが、得るものは多かったです。
今回のような有名でシンプルな曲は、ごまかしがきかないので、基礎の練習をどれだけやっているかがよくわかってしまいます。
これからは、曲の練習の前に、毎日5分でもいいので、基礎練習を取り入れるようにするといいですね。
ロングトーンとかタンギングとか、安定した音を自在に区切って出せるようにする訓練がいいでしょう。
地味な練習ですが、これは効きます。
次回はフリギア旋法と、ガリアルドに挑戦です。
練習がんばりましょう。
おつかれさまでした。