風の音(かぜのね)リコーダーアンサンブル

ほかの楽器

フジゲン テナーウクレレFUS-TT

フジゲン製テナーウクレレFUS-TTです。
2021年に購入しました。

フジゲン株式会社は、長野県松本市にあるギター・ベースなどを製造する国内大手メーカーです。
FGN Acousticシリーズとして、アコースティック系の楽器も手掛けています。
60年のギター製作で培われた技術が、ウクレレにも活かされています。

ボディはハワイアン・コアの単板を使用しています。
ネックはマホガニーとウエンジを5層に貼り合わせて、テナー弦の強い張力にしっかり耐えられる構造になっています。

指板はローズウッド。
側面にも、フレットの引っ掛かりを防ぐバインディングが施されていますが、よく見ると、この部分の塗装は木目を残したものになっています。
購入したフジゲン直営店スタッフの話では、厚く塗ってしまうと音に影響するので、あえてこのような塗装にしているのだそうです。

ペグは、ゴトー製UK700。細かく調整できて、安定性も高いです。
弦は、ワースのCF。標準仕様です。
弦高は12フレットで3mmと標準的。
張りが強い分、最初は押弦しづらく感じましたが、「弦高を下げてしまうと音質に影響するので、この楽器に最適な高さに設定してあります」とのスタッフの言にしたがって、弦高はそのままです。
今では慣れてしまったので、何の問題もありません。
むしろ、テナー弦の張りに慣れると、コンサートやソプラノに持ち替えたときにとても押弦しやすく感じます。

音は、締まりが効いて、すっきりしています。
大きな音が、スパッと出て、遠くまで飛んでいく印象です。

14フレットジョイントで18フレットまであって、一音ずつが大きく、はっきり鳴ります。
弦が長い分、音程もかなり正確です。
ソロ演奏向きの楽器ですが、クラシック曲の伴奏などに使ってもいい味がだせます。アルペジオなど大変綺麗です。

また、半音下げてチューニングしても十分な弦の張力が保てるので、バロックピッチ楽器との合奏にも使えます。
リュートのような素朴な響きになって、これはこれで面白いと思います。

テナーというサイズゆえか、それともギターメーカーの手がける楽器だからなのか、このウクレレは、シャープで端正で、どちらかといえばギターのような響きがします。
そういえば、ルネサンス・ギターの調弦もウクレレと同じで、1弦から4弦まで、A、E、C、Gなのだとか。
このあたり、LUNAのソプラノウクレレMV-2Sの、いかにもウクレレ、という音とはまったく違う方向性です。

ハワイアン・コア材の木目の美しさに加え、ヘッドの突板にあしらわれた青いバラや、ポジションマーク、ブリッジの装飾など、統一感のあるデザインも素敵です。

この材料で、この作り。品質に対する価格は、とても良心的だと思います。

店頭で見かけられたら、一度お手に取ってみてはいかがでしょう。
フジゲンFUS-TT。ヘッドの青いバラが綺麗です。
ハワイアン・コアの単板を使用しています。
ネックは5層構造。ペグは安定のゴトー製です。
指板サイドのバインディングが親切です。弦高は慣れてしまえば問題ないです。

LUNA ソプラノウクレレ MV-2S

リコーダーには撥弦(はつげん)楽器がよく合います。
撥弦楽器とは、弦を弾いて音を出す楽器です。
なかでもウクレレは、そのかわいらしい音色がリコーダーとよく合い、和やかな雰囲気になります。

写真は、LUNA(ルナ)ウクレレのソプラノサイズMV-2Sです。
2022年に購入しました。

1950年代、日本にハワイアンブームが到来した際の人気ブランドLUNAを、日本を代表するウクレレ界の老舗キワヤ商会が復刻。知っている人なら一目でわかる通り、世界的メーカー、マーチン社のStyle1Mという名器に敬意を表したモデルです。

モダンヴィンテージシリーズとして、マホガニー材のなかでもグレードの高い木材とされるホンジュラスマホガニー材の単板を使用しています。

ブラックナイロン弦の優しく温かみのある音と、マホガニー材のまろやかな響きが相乗効果を発揮して、甘く、軽やかで、肩の力が抜けていながらも、深みのある音色に仕上がっています。
これぞウクレレの音、と誰もが納得する音色です。

よく聴くととても上質な音なのですが、それをあえて誇示せず、聴く人に威圧感を与えないのが心憎いところ。
この品の良さと親しみやすさがポイントです。

ボディは軽く、持ったバランスも安定していて、とにかくよく響きます。
特に3弦の音量感の豊かさは特筆すべきもので、High-Gのソプラノサイズということを忘れさせるほどの低音感があります。

弦は非常に押さえやすく設計されていて、軽い力で十分に必要な音量が出せます。
初心者が弦を抑えても、指が痛くなりにくいのはありがたいです。
反面、強く押さえたときに音がシャープ気味になるのもとてもわかりやすいので、余分な力を抜いて演奏することが求められます。

ペグ(糸巻き)にはゴトーのUPTという高価な部品が使われていますが、これは素早く、かつ精度の高いチューニングができて、とても頼りになります。

リコーダー伴奏用だと、コードのジャカ弾きが多いと思いますが、このウクレレは、そういう奏法にはうってつけの楽器です。

ポップスや童謡、唱歌などの弾き語り伴奏などに使えば、ギターには出せない上質な脱力感と安心感、親しみやすさで、聞いている人が思わず笑顔になってしまいます。

アンサンブルに一台、いかがでしょうか。
LUNA MV-2S。シンプルなデザインです。
ホンジュラスマホガニー材の単板を使用しています。肩の力の抜けた、でも上品な音はリコーダーや歌の伴奏にぴったりです。
ブラックナイロン弦は柔らかく、軽い力で演奏できます。
ペグはゴトーのUPT。チューニングしやすいです。

ギター

リコーダーの音色には、撥弦(はつげん)楽器がよく合います。
撥弦楽器とは、「弦をはじいて音を出す楽器」のことです。

なかでもギターは、
非常にポピュラーで、かつ多彩な表現が可能な楽器です。

当アンサンブルでは、主に初期の作品にギターを多用しています。
ギターの最低音は、グレートバスリコーダーよりも低いのです。表現の幅が広い楽器です。

電子チェンバロ

リコーダーの音色には、撥弦(はつげん)楽器がよく合います。

なかでもチェンバロは、
鍵盤を用いることで、多彩な表現が可能でありながら、
発音機構としては「弦を弾いて音を出す」楽器ですので、
昔からリコーダー合奏の相棒として重用されてきました。
とくに、バロックソナタなどでの典雅な響きは格別なものがあります。

当アンサンブルでは、
調弦の手間がかからない電子チェンバロを採用しています。
ローランドC-30。小型軽量で、生チェンバロに迫る音色。古典調律もバロック・フレンチピッチもワンタッチの優れものです。

アンデス25F

鍵盤楽器なのに、笛の音がする不思議な楽器です。
栗コーダーカルテットが使って有名になりました。

吹いてみると、
なんとも力の抜けた優しい音色。
ほのぼのとした雰囲気を演出するのにぴったりです。

当アンサンブルでは、「オリオンビール」で使用しました。
アンデス25F。見た目はかわいい楽器ですが、音程を保つのは意外と難しいです。

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