タケヤマ バスリコーダー直吹きキャップ
2024年に購入しました。
竹山バスは、本来クルークタイプの楽器なのですが、ヘッドキャップを外せば直吹きもできます。
直吹きは音の反応性が向上しますが、ウィンドウェイを奏者の口元に持ってくるよう頭部管を回転させるため、頭部管の窓が客席と反対方向を向いてしまいます。
結果、音量は小さくなり、音色も少しこもったような感じになりがちでした。
その悩みを解消すべく導入したのが、この直吹きキャップです。
これを使うことで、頭部管の窓を客席に向けたまま直吹きできるようになりました。
吹き込み口は、幅12mm、高さ4mmと、小さめ。
頭部管に装着すると、キャップの天井面とブロックとの間に約4mmの空間ができるようになっています。
この直吹きキャップを装着して実際に吹いた感触を、キャップなしの直吹きと比べてみた結果は、以下のようでした。
バックプレッシャーは強くなります。
音は大きくなります。
タンギングははっきりします。
音色はややハスキー気味になります。
低音は問題ないのですが、高音は高いファ以上は難しくなります(これはクルーク式にも言えますが)。すぎやまの所有する個体では、ファ以上の高音を明瞭に発音するためにはサミングをかなり開ける方向になるようです。
総じて、クルークタイプと直吹きタイプのちょうど中間くらいの吹き心地になります。
直吹きの利点をほぼキープしながら、音が大きく、周りの人に聴こえやすくなるので、特にアンサンブルでは有効なアイテムであるようです。
タケヤマバスといえば、軽くて操作性にも優れ、ストラップなしでも直吹きが余裕でこなせる稀有な楽器(サクラ材は特にそう)ですが、この直吹きキャップを使うことで、より一層扱いやすくなりました。